ライター-アイビーカラー

あなたが置いていった切れかけのライター

部屋を出るときわかってた気づいてた

はずだった洗い場に散らかった灰が

部屋に舞って落ちていった

ひとりぼっちは慣れっこだった

朝も夜も帰らないあなただったから

ただ今ただいまが無くなったこの部屋

涙が止まらないの

もしも取りに帰ってくるならって

残されたライター眺めたまま

連絡先はまだ消せなくて

あなたは知らない何処か知らない女のベランダ

新しい火種をつけているの

取りに来るまでもないなんてことはわかってる

でもちょっとだけ期待させてね

並んだCDやマンガや映画の部屋に散らばる娯楽は

あなたの好きなものばかり

逸れた思いハグした二人で一つの枕には

あなたの香りがまだ残っていた

わたしの知らない顔が知らない甘い言葉が

新しい身体を濡らしてるの

嘘ばかりの愛してるってわかっているのに

もう一度もう一度って

囁かれた左耳がうずいてる

帰ってこないで帰ってきてって交互に繰り返してる

私だけって私だけってどこかまだ信じてしまう

あなたの帰りをまだ望んでしまうから

切れかけのライターベランダに戻した

発売日:2021-10-06

歌手:アイビーカラー

作詞:佐竹惇

作曲:佐竹惇