屋根裏のベイシー-赤飯

差し込んだ 淡い月明かり

ここは屋根裏 クモのアジト

音もなく くねくねと踊る塵や埃 抱き

「面倒な罠をご苦労さん」

「人のスネがそんなにうめぇのかい?」

「クモの糸奏でれば それだけで幸せ」

「穴だらけ」

「ひょろひょろグモ」

『何だよ オラ』

「ちょっと!」

「ちょっと!」

「その糸は壊さないでね」

「おっと すまねえ」

「あなた達にはわからない 芸術よ」

獲物取れねえ 芸を磨く

それが俺達ベイシー一家

そうさ クモのくせして

「腹は減るもんだぜ」

罠も張らねえ

「張るこた張る」

笑い声と罵声で 溢れてる

「今夜もご馳走」

俺らゴロツキ

「ヨロシク!」

夜が明けるまで

ばか騒ぎしようぜ 生きてる限り

「まったく 世話のねえ ガキ共だ」

月は今日も満ちてく

そのボロ屋で ふたり 住んでいました

少年は いつも母を 笑わせていた

「ボクは明日もまた 笑わせるんだ」

でも もう 明日なんてなかった

「泣いてるぜ」

「見りゃわかるさ」

『何日もさ』

「なんで、、、あんな良い子の命がさ」

「優しい 友よ」

「いつまでメソメソしてんだ ポンコツども!」

ママの笑い ママの笑顔

それがあの子の望みさ

そうさ 嫌われ者の

「お前やれんのか?」

ショーの始まりさ

「友の為さ」

「半端な事だけは するんじゃねえぞ」

『よっしゃ やるぞ!』

願いは1つ

「笑いを!」

もう1度ママに

ピアノみたいに 月明かり纏い笑う

あの子の思い出消えないさ

愛が溢れていたね

「もう1度 この手に抱き

2度と離したくないわ」

「ボクはここで 生きてるよ

思い出は消えてないでしょ?」

「愛してる 忘れないわ

ぬくもりもその香りも」

「母さんが 大好きだよ 笑ってるその笑顔」

そうさ クモのくせして

「腹は減るもんだぜ」

罠も張らねえ

「張るこた張る」

笑い声と罵声で 溢れてる

「今夜もご馳走」

俺らゴロツキ

「ヨロシク!」

夜が明けるまで

ばか騒ぎしようぜ 生きてる限り

「まったく 世話のねえ ガキ共だ」

月は今日も満ちてく

俺たちゃベイシー一家

歌手:赤飯

作詞:赤飯

作曲:まふまふ