色彩-ハートバザール

浅葱色した夜明け前の空の重さがいとおしかった。

木のオルガン、叩き続ける。流れる血は唐紅。

ボクはボクじゃない他の何かがいい。

静物になってキミの画用紙で眠ろう。

ボクを見つめ、塗り潰し、呼吸すらも許さず、

キミの中に隠して欲しいのです。

そしたらキミになれるかしら?

ココロの痛み、捨て切れれば、カラダもいつか痛みを失くす。

ユメの中で生き残る自我。眠るだけの無色の今。

ボクがボクじゃない他の誰かならば、

この重い空の色も、濁った血の色も、

まるでなかった事の様に生きてゆけるでしょうか。

声が出ない。苦しい。喉がイタイ。

今すぐここから飛び降りたい。

やさしすぎる、おんなじすぎる怠惰な朝。おわりの色。

眠る事がこんなにも恐いなんて。

少しずつ削れてく純粋すぎる時。

眼が覚めたら何色になってるのかな。

明日の空もキミもボクの絶望すら。

ぼくはずっと、キミになりたかったんだ。

壊れたオルガン叩く。痛みはやがて消える。

サヨナラ。キミになりたかった。

発売日:2001-04-25

歌手:ハートバザール

作詞:Satsuki Ishii

作曲:Akihito Suzuki