愛の砂漠-金子由香利

もう二度と 訪れるつもりはなかった

この浜辺には 想い出が いっぱいだから

あなたとの 幸せが 埋(うず)められている

海に近い あの小さなホテル

そこで 私達は 沈みゆく太陽と

明日(あした)という日を 約束した

今 私は思う

海はもう 青く澄んではいないだろう

風はもう 香ぐわしくはないだろう

そして鴎(かもめ)は 空に向って 啼きわめく

遭難者のように 苦しみの叫びを

唄え 波よ 踊れ 波よ

流れてゆけ 愛の砂よ

だけど 私はまちがっていた

私の心が 高鳴ったのは

あのホテルの前を 通りすぎた時だけ

海は変らぬ青さで横たわり

風も 同じように 香ぐわしかった

そして鴎(かもめ)は 陽気に飛び交う

忘却の空の彼方に

唄え 波よ 踊れ 波よ

流れてゆけ 愛の砂よ

唄え 波よ 踊れ 波よ

流れてゆけ 愛の砂よ

発売日:1990-04-05

歌手:金子由香利

作詞:Frank Gerald・Daniele Vangarde・訳詞:谷田部道一

作曲:Frank Gerald・Daniele Vangarde