たそがれホテル -ヘミングウェイ夫人の面影によせて--イルカ

おだやかな昼下がり グラスを陽射しに翳して

虹を見ているあなた

季節はずれのホテル 誰もいないサン・ルーム

話かければやさしいまなざし

ロブスターが眠る カリヴの水平線

三日月が沈むまで あの人と過ごした

そんな話をする時 瞳がうるんでた

たそがれホテルの女主人

額に飾られた白い船に乗って

いつか帰る人待ってる

パイプもひげそりも机のペン立ても

本のページさえそのままに

その中でただ一つ 時計だけが動くけど

あなたにはかなわない あんな愛をつかむまで

貝殻やサンゴを窓辺に並べて

海をいつまでも見詰めてる

たそがれホテルの女主人

歌手:イルカ

作詞:イルカ

作曲:イルカ