出町柳の 川辺りに 萌える蓬(よもぎ)よ なぜ匂う 呼んで呉れても この径を また踏むあすが 来るじゃなし 忘れ得もせず 死ねもせず 渡るあの日の 葵 橋 橋の擬宝珠(ぎぼし)に 思い出の 名もない白い 花が散る 胸にしみつく 京鹿の子 うすいえにしの 紅のあと どこで相見る あてはなく 鴨川ながれ 陽は翳(かげ)る 人のさだめを よそに見て 古きみやこの 春おぼろ 八瀬か鞍馬か 山寺の 鐘の音遠く 眸がうるむ 鴨の川瀬に 浮く月は 眉のかたちの なごり月 比叡、吉田の 山なみも 霞にぬれて ほのぼのと 発売日:2004-05-26 歌手:石原裕次郎・久美悦子 作詞:萩原四朗 作曲:上原賢六