東京タワー-矢野まき

東京タワーで君を待ってた 夕暮れの展望台

望遠鏡ごしに君と二人で小さな世界に触れてたくて

高速道路の光 まるでキルトに綴られた朱色に輝く糸のよう

君といた季節も僕のみた現実さえも数え切れない物語の中に

途切れたまま消えていった

昨日までの悲しみも君とのどんな瞬間も 僕には宝物だって思えるよ

東京の空に未来をみてた 夕暮れの野球場は

すり鉢上に広がったシートで大きな歓声に包まれてた

幼い僕の手を温めてくれたあの日の大きな父親の手は

陽が昇って沈むように記憶の糸を辿って

また君にそそぐ愛情へかわってゆく

今はただこの夕焼けに

染まっていった街と君が僕の目に映る全てで 希望なんだって思えるよ

ゴールもなんの約束もない…

君にも僕にも答えは解らないけど…多分ずっと

君だけに今はただ消えないように伝えさせてほしい

霧に包まれて凍えながら灯をともしていくこの模型のような街と

君が僕の目に映る全てで宝物だって…まっすぐに…まっすぐに…

消えないように

伝えさせて

発売日:2004-03-10

歌手:矢野まき

作詞:藤井謙二・矢野真紀

作曲:藤井謙二