Diary-Rita

最後、言葉を交わしたのは、雨が降り続く夜でした。

熱の消えた手、握り締めたままで。

あなただけは幸せでとか、言わないで欲しかったのです。

色落ちもしない、消えもしない、記憶。

ねえ 誰にもちぎれない絆だと思っていたのに。

優しい風の音なのに(何も無い空を切るのに)

貴方の笑い声のように(聞き間違えてしまいます)

目を閉じてなどいないのに(貴方が今も目の前で)

確かに佇んでいるように(見えて)しまいます

爪痕を残した指はもう 離れてしまったはずなのに

夢の中から帰ろうとはしません。

振り返れば永遠なんて有りもしないとわかっていて

何故形に残さなかったのでしょう。

ねえ 何を捨て去れば もう一度会えるのでしょうか。

優しい風の音なのに(何も無い空を切るのに)

貴方の笑い声のように(聞き間違えてしまいます)

目を閉じてなどいないのに(貴方が今も目の前で)

確かに佇んでいるように(見えて)しまいます

もう何もかも全て逆さになって 遠い星になってしまえ。

一人孤独のはずなのに(冷え切っているはずなのに)

静かには思えないんです(感情が騒がしすぎて)

色のない日常の中(グラデーションのようでした)

全て過ぎた今頃に(やっと)知りました

発売日:2012-12-26

歌手:Rita

作詞:折倉俊則

作曲:折倉俊則