やわらかな雨のように ひっそりとあたたかく いつの間にこの胸に 染みこんでいたひとよ 奏でる旋律は優しいほど残酷で すべての言葉があなたの前で無力になった 流されて、流されて、失うことだけが あなたを愛するすべだと 知っても好きだった やわらかなこの雨を どの街で見ているの ひと粒に紛れこみ 舞い降りる幻想(ゆめ)を見た 帰れぬ旋律をこわくて今は聴けない すべての記憶をゆるせる日まで蘇らないで もう二度と、もう二度と、傷つくことはない あなたと一緒に痛みも 失くしてしまうから 雨粒が線になり降り注ぐ矢の音でかき消して 雲間からひとすじの光がこぼれてる 音のない世界の中へ 傘を閉じて行くわ 流されて、流されて、失うことだけが あなたを愛するすべだと 知っても好きだった 歌手:川江美奈子 作詞:川江美奈子 作曲:川江美奈子