小さな魚-谷山浩子

青い春のせせらぎを 水をけり しぶきをはね

きらりきらり 銀色の 背を光らせて泳いでいる

荒い波をこえてきた 凍えそうな寒い冬も

ひとつひとつこえていけば

いつか会えると信じていた

明日はもっときれいになる

もっと強くやさしくなる

音をたてて割れていく 氷が自由な水にかわる

きれいになった わたしをつれて

会いに行きたい人がいる

はるかな水の流れをたどり

いつかあなたに 笑いかける

今 わたしは小さな魚だけれど

あなたへと 泳いでいく

今 わたしは小さな魚だけれど

あなたへと 泳いでいく

あなたがただそこにいて 生きている そのことで

わたしはきょうも生きていける

日射しに顔を 上げていける

雨降る朝に 風の夜更けに

わたしはいつも祈っている

あなたの額に輝く星が

どんな闇にも 翳らぬよう

今 わたしは小さな魚だけれど

あなたへと 泳いでいく

今 わたしは小さな魚だけれど

あなたへと 泳いでいく

発売日:2005-12-07

歌手:谷山浩子

作詞:谷山浩子

作曲:谷山浩子