トライアングル-とけた電球

振り返るまでは見えていなかった

初めて気付いた 簡単なことに

今何か言わなくちゃ 一人じゃ分からなくて

誰かを待っていたんだ

空へ飛び出した人が向かう先は

色褪せた夜の思い出だろうな

せまい枠を引き裂いて駆け上がっていくために

僕が変われるのなら

三角形に広がった掌の宇宙から広い世界を見渡して

放物線なぞっていって小さく散った光が

いつかは誰かの胸を照らすように

分からない言葉を噛み砕いたような

当たり前のことを分かり合えたなら

僕のこと伝えたくて足りない頭で紡いだ

本当の話だけを

初めから知っていたんだ

よく有るおとぎ話の続きを演じただけだった

そっと駆け寄って息を飲んだ顔に

今だけは手を添えて

三角形に広がった掌の宇宙から広い世界を見渡して

色を持って生まれ落ちた小さな僕らの芽が彩る夜に

三角形 いびつだった夢を見たその日から物語が始まる

妄想だって言わないで僕らのいた軌跡が

いつかは誰かの胸を照らすように

発売日:2020-03-04

歌手:とけた電球

作詞:岩瀬賢明

作曲:境直哉・岩瀬賢明