祈りにも似ていた恋人の名前も今は 遠い響きを残して消えたよ イソシギの護岸に耳をうずめていたのさ “憂鬱はまさにそう! 凪いだ情熱だ” 鈍色に暮れる冷たい心で何を感じる? 僕は音楽に愛されてる、そう思うのか? かりそめのなれそめににわかに色めきたつよ こぬか雨に憑かれた通りが その胸のたわみに耳をうずめて聴くのさ 邪なふたつの魂の静けさを 鈍色に暮れる冷たい心のめあては君さ 僕ら音楽に愛されてる、そう思うのか? 人のようなふりをしてる声色 美しい嘘で酒落のめして二人でブギを弾く 僕ら音楽に愛されてる、とりこの街で かたびらを裂いて白金色した空の底から 僕ら息の根をまさぐるんだ 握る葦と羽毛の轟音 固有の鼻歌 発売日:1999-06-23 歌手:キリンジ 作詞:堀込高樹 作曲:堀込高樹