路地に夕焼けがころがる街 部屋をみつけ さびた標識の上 オリオンだけ きらめいてた ひざをよせあっては 小猫のようにまるくなって 夢を話したり たしかなもの探していた 軒先の水たまりにうつる月も 寒い朝も遅刻しないででかけるきみも 3日つづきのカレーも好きだった 恐れるもの何もなかった 世界中の誰よりキミを 理解したいと思ってた きみが飛び出した夜 冷たい雨 木々をぬらし あの日新聞から 昭和という文字が消えた あれから元気ですか すこし時がながれたよね ひもが切れた靴は 秋の海の砂だらけ 静かにひとひら 粉雪が舞い降りてきて 線路わき 陽だまり コスモスが揺れてたあの部屋も 白一色に覆われてゆく はじめてきみとめざめた日の 真新しい朝のようで涙がとまらない ねえ もしかしたら 明日きみにあえないかな きみにあえるのなら このままだめになってもいい この星のすみでひとりのぼく 生まれてきて ひとりのきみに出会い寄り添うようにふたりになった 路地に夕焼けが ころがる街 部屋をみつけ さびた標識の上 オリオンだけ きらめいてた これからどんなふうに生きていいのかわからない 風よ きみのそばへ今すぐぼくを連れて行って 発売日:1994-09-07 歌手:渡辺美里 作詞:渡辺美里 作曲:小室哲哉