交差点-THE HEART

信号待ちの交差点 ウィンドウ越しに目を疑う

懐かしい横顔 あの頃の匂いがやわらかに甦る

駆け寄りたい高ぶる思い 冷たく押しやるシートベルト

後戻りできる人生なんて 俺は持ち合わせていない

「急ぎ過ぎてただけのこと」あの日おまえは呟いた

だけど俺にはその意味さえも

今でも解らないままでいるけれど

無理に探した答の為に

この俺の償いは続いて行くのかい

煙草の焦げ付く臭いだけが今でも残ってるけど

歩道を渡るお前の左手に見なれない指輪 冷たく光る

すこしだけ違う形の指輪を俺もはめたところさ

割り切れない夜を数え 酒の力を借りて眠る

昔と違う名前のおまえを

少しずつ少しずつ忘れてみせるさ

何も気付かずにこのまま通り過ぎてくれれば

ただそれだけでいい

それぞれの人が待つところへそっとまた戻ればいい

おまえのそばでそっと眠る人を大切にしておくれ

誰よりも

発売日:1989-11-28

歌手:THE HEART

作詞:井口一彦

作曲:井口一彦