あなたの娘であるうちに もっと甘えていたかった 父の胡坐(あぐら)の膝の上 組んだ両手に陽が揺れる あれは十五 そして十九 ポツリポツリと 想い出を 嫁ぐ朝(あした)に語らいながら 涙ぐませる秋を見る 秋桜(こすもす)かすめる赤とんぼ あれと指さし見ていたら 思いがけない淋しさが ふいに心にこみ上げる ここにお茶を そこに煙草 慣れぬ手つきで世話をやき 嫁ぐ朝(あした)を見送りながら 父と娘で秋を見る あれは十五 そして十九 ポツリポツリと 想い出を 嫁ぐ朝(あした)に語らいながら 涙ぐませる秋を見る 発売日:2007-07-04 歌手:森昌子 作詞:阿久悠 作曲:遠藤実