きこえる-HARCO

この街のどこか遠くで 君の声が聞こえる

風に流されてしまいそうなほど かすかな奇跡だった

姿は見えないけれど 君の頬にふれて

流れる涙をすくいあげよう きっと今 ここにいるんだろう

昨日ポストに入れた手紙の宛先はない

だからどこかの国の切手を貼っておいたけど

返事が届いたのは花屋の角で気が付いた

今日の言葉で君が咲いていたから

残されていたわずかな時間を 僕らはちっとも知りえずに

勝手気ままに生きてた 陽が暮れるのを待っているような日々を

この街のどこか遠くで 君の声が聞こえる

行き交う人波をかき分けながら 雲の流れる方へ

姿は見えないけれど 君の肩にふれて

言えなかったことを打ち明けよう なにもかも 知っていたんだろう

慌てて乗ったバスに行き先の名前はない

だからいつもの本を最後まで読み切ったけど

窓の外の景色はあの日のまま止まってるんだ

バスが夜空を飛び始めたとしても

限られていた最後の言葉で ちぎれ雲を集めるように

君が僕らに教えた 夜が明けるための道を急ぐよ

君の好きだった歌が ふいに街で聞こえる

急いでる誰かを引き止めながら 音の流れる方へ

姿は見えないけれど 君の肩に触れて

聞けなかったことを打ち明けよう 僕にそっと話してよ

どんなに離れていても 君の声が聞こえる

風に流されてしまいそうなほど 微かな奇跡なんだ

姿は見えないけれど 君の頬にふれて

流れる涙をすくいあげよう 今もきっと ここにいるんだろう

発売日:2007-12-05

歌手:HARCO

作詞:青木慶則

作曲:青木慶則