憂いの箱に詰められて都市を駆ける人 ひどく力が要るようで夢は衰えるもの すれ違う人が居る、虚しさは空に捨てろよ 鈍色の星、誰の涙 鈍色の星、泣いた 点滅する交差点に戸惑う人 なにやら救いすら無い様で足踏み揃うもの 舐め合った痕を知る、寂しさが空に映える夜 鈍色の星、墜ちる泪 鈍色の星、きらり ――もう戻せる事などは無い、確かな事を紡ぐだけで―― たとえあなたの底に塵すらも残らないとしても たとえあなたが其処に塵すらも残せないとしても 道端に頬を打てど、人はまた灯りを見上げた 灰雲の下、詫びを請うて、愛を乞うて、夢を跨ぐ この街の空の下、肩寄せる人も居る 鈍色の星、君の為だ 鈍色の星、咲けよ ――ああ、微かな光でもいい、都市に転がる鈍色の星―― 歌手:クラッシュ・イン・アントワープ 作詞:穰児 作曲:クラッシュ・イン・アントワープ