Autumn 秋には秋なりの風のふく向きがあって 何を準備するでもなくぼくたちは恋に落ちた 流れのように静かに結論も追わずに愛し合った 最期の筋書きも知らぬまま この声が届くように 微かでも聞こえるように 耳を澄ましておくれ たとえそれがぼくへの憐れみであっても Autumn 君には君なりの今の日常があって もう色ぬけの想いは折りたたまれているはず 今の君が何処にいて何色の空を見上げてても 変わらずぼくは君のうたをうたう この声が届くなら 誰にも気付かれぬように 涙ながしておくれ たとえそれが君なりの誠実じゃなくても 足もとに積もる枯葉を宥める様にぼくは俯いたまま Autumn ぼくにはぼくなりの今の生活があって まだここに居すわったままこうして君のうたを描く もしも君がここにいてぼくの横で音符をなぞってたなら その時ぼくは何をうたうのだろう この声が届くなら 何を咎めるでもなく 涙ながしておくれ たとえそれが君にとって真実でなくても 発売日:1993-12-10 歌手:KAN 作詞:KAN 作曲:KAN