メドレー「心の切り絵」-村下孝蔵

青い蛍 今も甘い水を探して

見つけられず 迷い込んだ

セロハン越し 覗いてみていた 大きな空に

まだ星は輝いていますか

遠くへ飛ばそうと紙風船

叩いたら 割れました

大人になっても 夕立ちに

降られてばかりいます

あはれ 恋も知らないで

まつげ濡らした少女は

悲しき夕焼けの幻か

五月雨は緑色 悲しくさせたよ一人の午後は

恋をして淋しくて 届かぬ思いを暖めていた

好きだよといえずに初恋は

振り子細工の心

放課後の校庭を走る君がいた

遠くで僕はいつでも君を捜してた

浅い夢だから胸をはなれない

答えを出さずにいつまでも暮らせない

バス通り裏の路地 行き止まりの恋だから

どこかに行きたい林檎の花が咲いてる

暖かい場所ならどこへでも行く

つま先で立ったまま 君を愛してきた

南向きの窓から 見ていた空が

躍り出す くるくると 軽いめまいのあと

写真をばらまいたように 心が乱れる

雪の中を駆ける 子犬のように

帰り道たしかめながら 遠くへ

ひとつ上の愛を 求めたわけじゃない

ひとつ上の恋を 探したわけじゃない

かけがえのないもの なくしたあとは

どんなに似たものも かわれはしない

窓越しに見ていた黒髪にまかれて

目覚める夢を見たよ 君に届けこの歌

放課後の校庭を走る君がいた

遠くで僕はいつでも君を捜してた

浅い夢だから胸を離れない

発売日:1999-09-08

歌手:村下孝蔵

作詞:村下孝蔵

作曲:村下孝蔵