文化祭-大江千里

わりと呑気にバイクにもたれてぼくは

おそい花火を見てた

アメフトのランニングと夕焼けバックに

音階を吹いてた

封切り映画が終わるころ

切符がとれたら帰りたい

人もまばらな廊下のけいじ板には

陽だまりができてた

はちあわせたら笑ったきみの背中で

ボタン雪が舞ってた

会社がいなかに決まったら

さいごにバンドをつくりたい

コンパで酔ったら きみの名を

朝まで 何度も叫んでた

スーツをクリーニング出したあと

参加とハガキに丸つけた

授業も出ないでゴロネした

あのぼくが8:00に出かけてる

あの頃の顔ぶれに逢えるなら

名字も変わらぬきみに逢えるなら

見た目が変わっても変わらない

何かがあるのなら

きんぽうげ咲いた土手で7年ぶりに

トランペットを吹いた

とおい歓声と針のような芝生で

ひとり日焼けをしてた

わりと呑気にバイクにもたれてぼくは

おそい花火を見てた

アメフトのランニングと夕焼けバックに

音階を吹いてた

発売日:1989-10-21

歌手:大江千里

作詞:大江千里

作曲:大江千里