夜半の月-KANAN

翳りだした夜半の月、全てを塗り潰す

黒の視界、目隠しのように私を飲み込んで

この手を牽いている貴方へと呟いた。

あぁ、身を溶かして逃げましょう

掴めぬほど遠い何処かへ。

だから雲が途切れるまでには

あの崖を越えて向こう側へ、いきましょう。

雲を裂いた夜半の月、全てを曝けだす

過去も今も、この先の道筋さえ決めるように

この手を牽いている貴方にも分かるでしょう?

あぁ、身を落として消えましょう

立ち入ることは許さないわ。

だから、足音が迫る前に

あの崖を越えた向こう側へ、いきましょう。

聞いたの、あそこにいけば幸せ掴めるって

この手を牽きながらお互いを確かめた。

あぁ、身を裂かれるくらいなら

月の傍で寄り添いたいわ。

だから、夜が明けてしまう前に

あの崖を越えて向こうへ、いきましょう。

あぁ、私たちの行く末に

朝なんて必要ないから

夜半の月が見下ろしているこの場所で

たった一つの愛だけ連れていく。

暁に染まる空、夜半の刻は最期

いつか、一つになった私たちを見つけて下さい。

発売日:2010-12-15

歌手:KANAN

作詞:KANAN

作曲:su-kei