皆紅の衣を濡らした 別れ路の狭霧 手向けの花は白き山査子 冥き途を逝く 今も忘れぬ その声を聞き定む 狂おしく爪を噛み砕いて さざめく時の葉は (色褪せ) 叶わぬ恋に散る (刹那に) 二度とは逢えぬ運命と 煩う胸を灼き (明かに) 鮮やぐ紅い花 (紊れて) 哀れなこの身を嗤う 尽きせぬ涙 渇く間もなし 彼の岸に紕い 加羅の香りに揺れる顔 遠き夢に消ゆ 夢寐に戦慄く この腕を掻き毟る 流れる血を呪い乍ら さざめく時の葉は (色褪せ) 叶わぬ恋に散る (刹那に) 二度とは逢えぬ運命と 煩う胸に咲き (明かに) 鮮やぐ紅い花 (紊れて) 哀れなこの身を嗤う 皆紅の衣に映ろう 在りし日の姿 亡き人の影 空しく散りて 触れる事も無く さざめく時の葉は (色褪せ) 叶わぬ恋に散る (刹那に) 二度とは逢えぬ運命と 煩う胸を裂き (明かに) 鮮やぐ紅い花 (紊れて) 哀れなこの身を嗤う やがてこの身を枯らすまで 発売日:2003-01-22 歌手:陰陽座 作詞:黒猫 作曲:招鬼