あいつが死んだ 前の晩 酒を 汲みかわしながら あいつは 俺の眼を じっと見つめ しみじみ 話をした ああ 何の為に俺達は 今 生きているんだろうネ 明日が 今日と変わりがないなら 生きる意味があるんだろうか 俺は答えず 少し笑って かたわらのギターを 取って どうにかなるさ なんて歌を 歌って 又 酒を飲んだ それから あいつは黙り込んで 酒も飲まなくなっちまって 俺は俺で 歌ばかり歌って へべれけに 酔っぱらっちまったョ あいつの肩車で 外に出た とこら辺までは 覚えているけど 気が付いてみると 下宿の二階 二日酔いの朝だった その頃 あいつは 一人ぼっちで カラッポの薬ビンの そばで もう二度と帰れない旅に 出たところだった 発売日:2007-05-23 歌手:新井満 作詞:新井満 作曲:きくち寛