ジレンマ-叙情四重奏「カノン」

覆われる途中の景色に彼を見た様な気がして

瞼を閉じる

薄汚い壁には絡み合った二つの影が踊って

真夜中

彼も彼も私じゃなくて 似た人を見て

悟る私の頭が嫌い、誰か早く空にして

愛されたいの、でもあまり慣れないから

少し怖いだけ

差し出された手さえ掴み方も解らず

そうしてまた一人

ベッドに投げ捨てた着信に気付かぬ様な振りをして

耳を塞ぐの

薄明りも消して、それでも視界奪えないと気付いて

明け方

彼も彼も彼ではなくて 似てもいなくて

差し出してきた心は痛い、貴方の嘘で満たして

温もりなど求めては陽の光を

嫌って隠れて

曝け出せばきっと汚ればかり目立って

貴方も去るでしょう

愛されたいの、でもあまり慣れないから

少し怖いだけ

差し出された手さえ掴み方も解らず

そうしてまた一人

発売日:2016-02-10

歌手:叙情四重奏「カノン」

作詞:

作曲:イオ