over ONE-KASUMI

乾いた風に 灼熱の花

陽炎だけが揺れてた

静けさの中 恐れも知らず

始まりの朝に

かなわぬものに 挑む勇気が

最後に残す夢だと

自分自身を 偽るのなら

心までも散る

二度とは戻らない 時を繰り返し

人は明日を求める

いつの日にか 立ち止まって

若さに焦がれ 悔やんでも

ただ夢中で走り続けるだけなら

誰にでもできると気付く時まで

喜びも哀しみも どんな痛みも

真実にはなれない

この果てなき旅にすれ違う全ての

命の意味と強さを抱きしめ

また夜明けをむかえ 走り出すために

心に刻みつけて

染まる大地に ひとすじの影

たなびく雲がさえぎる

空をかすめた 翼の音が

遠くで聞こえる

失うものと 与えたものと

教えられたものたちよ

再びここで 形を変えて

巡り逢えたこと

二度とは戻れない 時を思い知り

過ぎた日に取りすがる

あしたまでを生き急いだ

若さを憎み 悔やんでも

もうこんなに走り続けたおまえに

けして避けられない扉が開く

振り切れない想いにとらわれながら

苦しみを乗り越えろ

闘う者だけが 走る者だけが

見える牙と見えない傷を持てる

忘れるためじゃなく忘れないために

ひとつを目指すために

ただ夢中で走り続けるだけなら

誰にでもできると気付く時まで

喜びも哀しみも どんな痛みも

真実にはなれない

この果てなき旅にすれ違う全ての

命の意味と強さを抱きしめ

また夜明けをむかえ 走り出すために

ひとつを越えるために

発売日:1999-03-26

歌手:KASUMI

作詞:木本慶子

作曲:佐藤英敏