うそつきレノン-サンタラ

何より私が君のことを気に入ったのは

不釣合いな程に枯れた声だった

まるで君からこぼれる鈍色の粒

時に乱暴なまでに君は繊細で

私は飽きることなくそれを見つめてた

ヘッドフォンからこぼれる聴き慣れたレノン

君のいた場所に夜毎紛れ来るのは

恋人のような素振りの暗闇のエアノイズ

うそつきレノン

私と引き換えに君は一体何を手に入れたの?

うそつきレノン

君と引き換えに私はいつか何かを手に入れられるの?

あの日君が吐き出したままの幾つかの言葉

まだ街でさまよう姿に出くわすの

歩道橋の下で呼ぶ薄汚れた猫

私は他の娘みたいに涙流したりしないわりに

そのくせ君のゴーストに水を絶やさない

誰にも言わないでいて この病気じみた私のことを

こんなに雨が続けばいつか君も溶けてくだろう

そして全て終ってもそれで君は平気なの?

うそつきレノン

私と引き換えに君は一体何を手に入れたの?

うそつきレノン

君と引き換えに私はいつか何かを手に入れられるの?

発売日:2004-07-14

歌手:サンタラ

作詞:田村キョウコ・砂田和俊

作曲:田村キョウコ・砂田和俊