旅の寒さを 背中にしょって 船の時刻を 聞く女 潮風(かぜ)にさびれた 港の酒場 線路のむこうは 冬の海 想い出は 置いてゆけ 流れ着く この先に 旅を終らす 夢は無い 窓が白(しら)けて 波止場の路地に 雪がいつしか 降り積る 遠い汽笛に 振り向く女(ひと)よ 心の凍(しば)れは 解けたろか 旅びとの 淋しさが ストーブに 燃えている 港 とまり木 仮の宿 辛かろう せつなかろ 北へ行く この俺も おなじ船待つ 冬鴎 想い出は 置いてゆけ 流れ着く この先に 旅を終らす 夢は無い 発売日:2000-06-21 歌手:吉幾三 作詞:里村龍一 作曲:吉幾三