機械仕掛乃宇宙-青葉市子

ずっと忘れないで ずっと忘れないよ

不揃いの冷たい石を 並べただけのこの街で

ぼんやりとした太陽は うっすら僕を照らしてる

名も無い事で有名な なんにもできないこの僕は

街の誰からも蔑まれ 1人ぼっちで暮らしていた

朝の光を忘れてしまった人々にしてみれば

空を見上げてばかりいる

僕はまがいものさ

僕は愚か者さ

僕は笑い者さ

僕は除け者さ

暗闇の時が多すぎて

時は暗闇でありすぎて

人々はやがて夜明が来る事も忘れ

不平不満を口にして 夢を語り合わなくなったよ

だけれどもそう君だけは 街中でたった1人きり

決して光を忘れない 僕に笑顔を見せてくれる

ああ愛しの君よ

可愛い笑顔の君よ

僕の心の闇を照らし

あたためてくれた

傍に居てくれるなら

ぎゅっと抱き合えるなら

他に何にもいらない

愛しい君よ 愛しい君よ

君にいいもの見せてあげよう

なんにもできないこの僕が

全てをかけて こしらえた

機械仕掛けの宇宙

誰にも内緒だよ 誰にも内緒だよ

ほの暗い部屋の薄闇の中にほら、ひっそり隠れてる

丈夫な鉄骨と 精巧な歯車と 星を模したオブジェと

誰にも内緒だよ 2人だけの秘密だよ

機械仕掛けの宇宙回り続ける

ゆっくり 静かに

こんな日がいつまでも続けばいいって思ってた

君がいなくなって 僕は抜け殻になって 泣いてばかりいたよ

宇宙は錆び付いて 星達も夢をなくして うつむいてばかりさ

機械仕掛けの宇宙回り続ける

回り続ける

ゆっくり 静かに

こんな日がいつまでも続けばいいって思ってた

ずっと忘れないよ ずっと忘れないで

不揃いの冷たい石を

並べただけのこの街で

ぼんやりとした太陽は

うっすら僕を照らしてる

発売日:2013-10-23

歌手:青葉市子

作詞:山田庵巳

作曲:山田庵巳