アカリ-石田燿子

白い息吐く 冷たい指をにぎりしめた 粉雪降る街

昨日のことはもう気にしないで もうひとりの自分(わたし)が言う

窓にぼんやりうつるアカリが ゆっくりにじんで 見えなくなる

眠れない夜 つながる明日を感じられずに 涙あふれた

遠くに見えた月明かりだけ たった一粒の 希望の光だった

ひとりの部屋で 白い景色に耳澄ました 静かな雪音

今なにしてる? 誰かのつぶやき ただ待ってる自分(わたし)がいて

窓の外に散らばるアカリを 集めて 心をあたためたい

夜が明けたら 続く空から 舞い降る雪 まだ積もるけど

遠くにいても届く光に いつも照らされているから 大丈夫

キセツめぐり また冬が来て 強い風が吹き荒れても

人は何度でも 癒されながら また始められる 0からだって きっと

雪が溶けたら 続く空から 星のように アカリあふれる

遠くに見えた月明かりはもっと 強く輝いて 消えない夢になる

歌手:石田燿子

作詞:石田燿子

作曲:田村信二