ちゃらちゃらパーはパーなりに パーらしいパラパラおどり 金髪銀髪まだら髪 パツパツのへそだしタンクトップ ジーパンの腰から尻まで 見せるか見せないか しゃがんでいるだけで これぞワイセツのやつたち 高田馬場のコスプレヘルスで おじさんこんにちわ HISの海外旅行なら 一日で稼げる チョーチョー ホーホー ナリマスナリマス ノータリンでのさばって それは責任能力を 免れる手口 自分が大切だって思うこと それは大切 けれども自分が 自分だけ になったら大罪 そんな大罪を犯してしまえば せっかくの大切も まるでキリンの檻にエサを投げる むなしい放物線 シンドローム 医者も薬も効かない シンドローム とまりそうな心臓つかみ ああ今宵も 冬の星座 泡沫シンドローム いつでも誰かと話していたいのは 人間の定め それでも声が出ない言葉がない 現代の不安 待ってましたメール あの娘もこの娘も親指メール 電磁波のクモの巣を張って 電車は走る 芸のない芸人に 脇をくすぐられてバカ笑い ジャージの衣装やニセダンディーを 親近感だと勘違い 本当に面白い芸人の 芸をみさせたら 教科書で読みましたって 笑ったふりをする たとえばサスクハナ号に 乗って海に出て 彼方の波の上から 地球を感じてみたら そこにはゆるやかな生物が 命を繰り返すだけ 東京もパリも上海も 水の粒だってね シンドローム 医者も薬も効かない シンドローム しぼみそうな膵臓つかみ ああ今宵も 夏は来ぬ 泡沫シンドローム 夢を失くした男がやがて 家も失くし 誇りも失くし いつか渋谷の雑居ビルの 軒先で寝起きする カラスやハトやネズミやアリが 通り過ぎて行き 男はもう一度夢を持つ 勇気も無くした 地下道に毛布を敷いて ゴミ箱の雑誌を並べる これから夢をみるはずの 若者がそれを買って行く 同じ場所にいるだけで 同じ空気を吸いこむ危険 息を止め 鼻をつまみ 目を閉じ 耳を塞いだ つらい 苦しい せつないよって いってみなよ いえずにタムロしているだけなら 人生をやめろ マジソンアヴェニューのベガーの 爪の垢煎じて 飲ましてやるから最後には 涙くらい流せよ シンドローム 医者も薬も効かない シンドローム ただれそうな肝臓つかみ ああ今宵も 里の秋 泡沫シンドローム 真言密教空海が 護摩を焚けば炎の中に 願いも呪いも慟哭も 姿をあらわす そんな現象は 鎌倉 室町 あたりの 微笑ましくも 煤枯れた 伝導のイベント お化けがいる 人形が動く 写真に手が写る 信じていなければ解からない あの世と通じない すべて近くの身のまわりの アヤフヤの恐ろしさ 生きていることが 宇宙で唯一だってわかるまで ノアの方舟も十戒も スペクタクルな事実なら 核兵器の出現を 止める事ができただろう けして神様をボートクするのではないけれど どうしてこれほど救われない人が多いのか シンドローム 医者も薬も効かない シンドローム とろけそうな腎臓つかみ ああ今宵も 春の小川 泡沫シンドローム シンドローム 医者も薬も効かない シンドローム 止まりそうな心臓つかみ ああ今宵も 夕焼け小焼け 泡沫シンドローム 発売日:2007-02-23 歌手:山本正之 作詞:山本正之 作曲:山本正之