あの時たった1度だけ2人を横切った風-柳葉敏郎

あんなに好きだったのに

あっけなく心は 変わって行く

二人で過ごした街も

いつのまにか昨日に 見えなくなる

言葉よりも 先にかわした

熱いキスさえ今 避けてしまう

愛してる そうささやいた

知らないうちに俺は

あの時 たった一度だけ

二人を横切った風

電話を早く切ろうと

横見る俺の目が グラスに映る

二人で分け合っていた

コーラの冷たさを 忘れてしまった

弾けて 消える言葉たち

熱い思いさえ 溢れちまう

おまえだけ そう傷ついて

歩きだしてた俺は

あの時 たった一度だけ

2人を見つめてた風

サヨナラ 言いだせなくて

腕をからめながら はしゃぐおまえに

俺だけをまだ見つめてる

まっすぐな瞳に 微笑み返す

踊る髪も 甘い口唇も

熱い思いのまま まぶた閉じよう

愛してる そうささやいた

知らないうちに俺は

あの時たった一度だけ

2人を横切った風

発売日:1995-09-27

歌手:柳葉敏郎

作詞:K.Inojo

作曲:松藤英男