晩秋-城南海

枯れ薄そよぐ晩秋の風

あたしの頬も撫でゆく

彩づいたであろう木の葉たちも

今では道に積もりゆく

見上げた木立は全ての葉を落とし

高い秋空に両腕を伸ばす

つぎの季節を生きぬくために

余計なものなどをその身から剥がし

つぎの季節で芽吹くために

静かにただ潜めて

露時雨溶かし出す秋うらら

あたしの心も溶かしゆく

眩しいほどの陽の光

閉じた瞼が暖かい

見据えた未来は曖昧にぼやけて

答えを求めて両腕を伸ばす

つぎの季節を向かえるために

余計なものなどこの身から剥がし

つぎの季節で笑えるために

静かにただ見つめて

あがいて、もがいて、さけんで、ないて、見つめて

つぎの季節を向かえるために

余計なものなどこの身から剥がし

つぎの季節で笑えるために

静かに見つめて

そして自分を見つめて

発売日:2016-11-16

歌手:城南海

作詞:笹川美和

作曲:笹川美和