溶けたアスファルトの路 陽炎ゆれる東京 風も吹かない午後の 交差点に立っていた それは疑うことも知らないで まっすぐに生きてた頃 父が被せてくれた麦ワラと 手には虫採り網 こんな夏至の都会に蝶が いるわけもないのに Yシャツの袖まくり上げて 僕は何故か走ってた ネクタイを空に投げつけて 僕は何故か走ってた 世界のニュースにさえも 興味なさそな東京 ガラスの風鈴さえも 音を忘れる真夏日 それは疑うことも知らないで まっすぐに生きてた頃 縁側で姉がつくる色水 遠いおしろい花 こんな夏至の都会に夢を 捨てにきたんじゃない Yシャツの袖まくり上げて 僕は何故か走ってた ネクタイを空に投げつけて 僕は何故か走ってた 溶けたアスファルトの路 陽炎ゆれる東京 幻を見ているよな 静かな夏至の東京 発売日:2002-01-12 歌手:谷村新司 作詞:谷村新司 作曲:谷村新司