夜風-秀吉

蝉の鳴き声も聞こえぬほど

無我夢中で走りぬけた堤防の道

通学路とは反対のほうで

通りなれてない道なんだけど

徐々に落ちていく日と

空の色には気づいていたから

とにかくペダルをこいだ

過ぎ去った夜風に花びら

打ちあがる音 背にして

疲れを忘れ速度を上げた

夏空に咲いた花びら

キミと二人で見上げて

やたらとくだらない話でもして

そんなことを思い出してた

流れてく体と景色が

同じ色に混ざっていった

キミも見上げてるかなぁ

この夜空に咲き誇る満開の花

過ぎ去った夜風に花びら

打ちあがる音 背にして

いつかキミと見たあの場所に

今年もまた咲いた花びら

僕は一人で見上げるよ

涙ぬぐいながら走っていくよ

夏草とキミの香りが夜風に揺れるあの場所に

発売日:2009-07-15

歌手:秀吉

作詞:柿澤秀吉

作曲:柿澤秀吉