また、めぐり逢うために-野口五郎

暫くでいい暇をくれ

深い訳などないのさ

胸でのたうち続けるもうひとりの俺

嵐(かぜ)に放ちに行くだけ…

うわの宙(そら)の近頃何かと疑っていたのは

薄々、空気で読めた…

ばかは止せよ

おまえと暮らしどんなに感謝しているか

めぐり遭えて生きる楽しさ教えてもらった

普段通り待っていてほしい心を定めてみるまで

仕事しかない明け暮れは

塵が日増しに積もるよ

今日も歩かず来た人生(みち)

もうひとりの俺、未練がましく悔やんだ…

こんなどちらつかずのおまえも護れないやつでは

つれ添う資格もないね…

今は哭(な)くな

女にすれば愚かな思い込みだろう

解れだとか言ったところで解りはすまいさ

行方なんかどこか知れないが

ともかく行かねばならない

庭をごらん

緑の樹々は 永遠(とこしえ)、色褪せはしない

ひとの絆(いと)も常に緑と信じておいでよ

帰る日こそ確(しか)と抱いてやる

確かさ掴んだ、この掌で……

歌手:野口五郎

作詞:ちあき哲也

作曲:すぎもとまさと