月蝕-さだまさし

あなたを奪い去る 舟が行く

二度と帰らない 舟が逝く

微かな夜風に 神々の

送り囃子か 速神楽

遙かな山際の雲間には

稲妻かまさか流星か

今宵群れなす人々と

あなたを送る 舟を出す

出会えば別れ行く運命にしても

余りに短きは この生命

心重ねた一瞬の時の重さを

「愛」と呼ぶのか ああ

暗闇散りばめた 舟を曳く

涙隠して 舟を押す

花火にまぎれて名を呼べば

思い出すのは 笑顔ばかり

振り仰げば夜空には赤い月

今宵月蝕の月明かり

翳れば満ちてゆく理も

わたしの胸は ああ

出会えば別れ行く運命にしても

余りに短きは この生命

心重ねた一瞬の時の重さを

「愛」と呼ぶのか

あなたを奪い去る 舟が行く

二度と帰らない 舟が逝く

微かな夜風に 神々を

呼ぶ声遙か 夢祭

発売日:2003-07-23

歌手:さだまさし

作詞:さだまさし

作曲:さだまさし