フクロウの鳴き声は「死」の警報で 闇が傷口を開いて満月を出す 信者から不信心者 神父達まで 喪服を着て風の声に耳をすました 今宵はモラルの葬式だ Pater Noster 流れ星は空の涙 樹々の嗚咽が森に響く 湖は悲哀を 水面を渡る風に伝え その風が皆を葬儀場に呼んだ 今宵はモラルの葬式だ 前の方に愛が座り その隣には 哲学がタバコをくわえ思いにふける プライドと献身はその真後ろで やけに深刻な顔をして話し込んでいる 誰もが動揺を隠せない Pater Noster 知恵に手を引かれたまだ幼い無垢が 棺の中に白いバラを投げ込むと 理性が席を立って 黒いベールをまくり 式の最後に皆の前でゆっくりと語り始めた 「息子との突然の別れに私は今 心を乱している 凛とした彼の声 まっすぐなまなざしをいつまでも忘れない 今でもきっと灯台の様に私達を照らしている 迷った時 はぐれた時 道が見えない時 善と悪の節目にそっと あなたの心に 彼は生き続ける」 Pater Noster 同情が激しくうなずき 拍手が起こり 真実が理性の耳元で言った 「私も息子がいたの 希望がいなくなっても彼は今でも皆の中で生きている」 フクロウが鳴き止んで飛び立った頃 朝もやをかきわけながら太陽が出た 発売日:2007-09-19 歌手:アンジェラ・アキ 作詞:アンジェラ・アキ 作曲:アンジェラ・アキ